全ての時代は古代に通ずる

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お盆休みを利用して古代(主にローマ帝国)を学んでいる。

なぜそんなことをやっているかというと、とあるコインディーラーの方から古代コインを提案され、コインにまつわる歴史とか調べていく内になぜか惹かれるものがあったからだ。

そのコインは結局購入することになるのだが、個人的にはもっと古代の知識を得たいという知識欲みたいなものがでてきてしまい、まとまった時間を取れる時こそ「学ぶなら今がチャンス!!」ということで勉強している。

コイン収集・投資を始めて18年位経過するのだが、これまで古代コインは正直見向きもしていなかった。歴史を知らなかったからだ。

で、主にローマ帝国について学びを進めているが、現在の政治の仕組みや生活様式など現代に通ずるところがあるのが驚きだった。
それに多様性を認めていた、というのも個人的に好きなところだ。
ローマ帝国のすごいところは何百年と広大な領土、多様な民族をまとめ上げたことだと思っている。

ローマ帝国は大きく分けて「王政、共和制、帝政」の3期あるのだが、個人的に好きなのが共和制の終盤から帝政の中頃までの時代だ。
特にスキピオ、その宿敵ハンニバル、英雄カエサル、初代皇帝オクタヴィアヌスはじめ様々な人物が登場するころの時代が面白くもっと学びたいと思っている。

ローマ帝国が滅びた理由も政治腐敗のなれの果てと言われているが、現在の日本も同じような道を辿っているのでは?このままいくとローマ帝国のような終焉を迎えるのでは?と考えさせられる。

それにあの広大な帝国を守るための人が足らなかった、要は少子化も深刻だった。とも聞く。
これは日本も同じ課題を抱えているので、やはり歴史は繰り返す。を肯定せざるを得ない。

コインの面で見てみる。
1~4世紀に発行されたアウレウス金貨を例に見てみると、初代皇帝のアウグストゥス帝の時代は重量が7グラム後半~8グラムあったのが、コンスタンティヌス帝の時代は4.5グラム程度。
(コンスタンティヌス帝の時代はソリダス金貨に変わっていたのだが・・・)

やはり貨幣価値の切り下げというのはいつの時代でもあったのだなぁと思わせられる。

現在のコイン価格の面で見てみると、個人的にはまだまだ安いのでは?と考えることがある。

もちろん残存枚数、デザイン、保存状態など考慮する点はあるが、アウレウス金貨でも状態を選ばなければ150万円程度で手に入る個体もある。

1700~2000年前の先人たちが使用していたコインが自分の手元で輝いている。というのはコイン収集家としては嬉しいものである。
それに君主をコインにデザインをするというのは現在にも相通ずるものでもあるので、やはり全てのコインは古代に通じていると私は考える。

古代コインもまだまだ勉強が足らないところがあるが、自分のコレクションの中にもう少し入れたいなぁと思う今日この頃である。

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