転売ヤーによるポケモンカード大量買占め問題を見て現物資産の投資環境を考えてみる

その他

前置き

最近世間を騒がせているポケモンカードの転売ヤーによる大量買占め問題について現物資産の投資環境について私見を述べたい。
(食料品大量廃棄は言語道断であると思っているが、大量買占めに絞り記事を書いている)

人に後ろ指を指されながらお金を稼ぎたいの?と思っているが、日頃言葉にしないので少しだけ鬱憤がたまっている。
なので、モヤモヤを晴らすために言語化してみることにする。

筆者の過去

実は私も小学生~中学生のときにトレーディング・カードでよく友達と遊んだ。
最近の事情はあまり分かっていない。

私の時代(1997~2001年くらいかな?)はマジック・ザ・ギャザリング(MTG)がものすごく流行したが、現在日本では遊戯王カードやポケモンカードが熱い。

カードゲームの魅力

魅力は大きく分けて2つ、「勝負」と「取引(交換)」の2つだ。

勝負の魅力はいかにルールやカードの特殊能力、コンボ技(カード同士の連携技)を駆使して創造的に相手を倒すか?につきる。
自分の戦略、戦術を立ててデッキを組成したり、相手の情報を仕入れて事前対策を施したりといろいろ考えたり、実践する内にどんどん沼にはまっていく。

「取引(交換)」はデザインが良いカードや発行枚数が少ないカード、特殊能力があるカードをどのように入手するか?につきる。

もっと具体的に書くと、次のようになる
①自分が欲しいカードが市場で売られていたらお金で購入
②自分の不要なカードは売却して軍資金にする
③対戦相手やゲーマー同士で保有しているカードを交換
④対戦相手と勝負し、勝った方がカードがもらえるよう賭けを設定する

当時私が持っていたカードはそこまで価値はなかったので、③と④でカードゲームを楽しんでいたのをよく覚えている。
特殊能力が強いカードや発行枚数が少ないカードは当然ながら価値は高い。

ただし投資環境は今と違い、当時はネットが発達してなかったので、カードの交換手段は相手と直接取引しかなかった。

前置きが長くなってしまったが、言いたいことは「カードも資産」なのだ。
物に価値がつく=現物資産という扱いで、アンティークコインとは同類である。

アンティークコインとカードの違いについて

価値の決まり方

基本的には「希少性」「保存状態」「市場性(人気度)」で決まることは同じである。
ポケモンカードの市場性は・・・あまり良く分かってないっす。(スミマセン)
恐らくはデザインの良さ、特殊能力の強さといったところか?

投資環境の比較

ザクッとあげるとこのような感じ。
投資として重要視すべきは希望価格で売却できるか?、売却の手間がかからないか?につきる。
このような観点から言うと投資環境はアンティークコインに軍配が上がると思っている。

売却時の主戦場はアンティークコインは専門オークションやディーラーの委託販売、カードはショップ買い取りとネットオークションが半々くらい。
ディーラーを付けるのが可能なのがアンティークコイン、投資環境がまだまだ整っていないと感じるのがカードだと思っている。

ただし、カードも今後市場が拡大すると予想されているので、投資環境もさらに良くなっていくと思っている。
特に数百円でパックを購入しレアカードを引き当て、数年保有していたら数十万円だった・・・など夢がある投資だと思っている。

<アンティークコイン>
1)世界中のコイン専門オークションでの出品、入札可能
2)コインショップで売却、購入可能
3)出口戦略を立案して投資に臨むことが可能(ディーラーに相談可能)
4)自分自身でネットオークションに出品、購入可能
5)投資対象の主流は第3者機関による鑑定済みコイン(PCGS、NGC等)
6)相場把握が素人には難しい

<カード>
1)パック購入で手頃な価格で入手可能(パック開封しないと中身のカードは分からない)
2)カード買取業者に売却可能
3)現時点では出口戦略の立案が極めて困難(ディーラーが少なく、自身で行う必要あり)
 ⇒今後環境が整備されていくと思われる
4)自分自身でネットオークションに出品、購入可能
5)カード専門オークションの場が少ない(ヘリテージオークション等は最近力を入れている)
6)投資対象の主流は第3者機関による鑑定済みカード(PSA等)
7)相場の把握は素人でも可能(ショップによっては一覧表あり)

転売ヤーによるカード大量買い占めについて

転売ヤーはお金と心に余裕がない

ここから私の私見になる。(多少キツい表現で書いていますがご容赦ください)
カードの転売ヤーはあまりお金に余裕がない人、切羽詰まっている人が多いと思っている。

そしてカードゲーム運営会社の1番の目的は、カードゲームを魅力を向上させる為に新たなカードを発行したり、新たなルールを追加しているのであって、カードの投資的価値を上げることは二の次のはずだ。

今回のハッピーセットにオマケでついている限定カードは6種類で300万枚と希少性があるとは思わない。
ポケモンカードで本当に価値がある物を調べてみたら、初期に発行されたレアカードだったり、大会入賞者に配られた限定カードなど本当に希少性が高いものばかりだった。

つまりオマケでもらえるようなカードが将来大化けする可能性は極めて少ないのだ。
そんなことをするくらいなら現在状態、希少性、市場性が高いカードを高値で買って数年間保有したほうがよっぽど投資になる。

そんなことも分からないから、「今だけ、カネだけ、自分だけ」の目線で「買い占め」というバカけた行動をするのではないだろうか?儲からないのにね。

買い占めをやっても売り抜けられなければ意味がない

株でも同じだが、売却してようやく利益を確定することができる。

しかし売却しようにもカード市場はアンティークコインと同様、そんなに大きくはない。
オマケに健全な市場環境とは言い難い状況だ(後述)。
なので希望額で売却するのは中々難しい。

そんな中、転売ヤーがもしムチャクチャな取引(買い占めたカードを一斉売却)をしたらどうなるか?
答えは相場が崩壊し、関係者全員がアンハッピーな結果になる。
(買い占められた側は悲しい思いをする、転売ヤーはカードを売り抜けられないまま爆死、カード価値の毀損、カード市場のイメージダウン)

投資環境が整備されていない

カードの売却先は主に買取り業者かネットオークションになる。
転売ヤーが買取り業者に大量売却しようとすると何か勘ぐられ、売却できないだろうから必然的にネットオークションでの売却になる。

で、ネットオークションの主流はメルカリ、ヤフオク!だ。
これらのオークションも規制などあるが売上重視の姿勢なので、多少グレーでも出品、売却ができてしまうというのが問題だ。
(流石にこれらのオークションも世間の批判を受けて出品を取り消したらしいが・・・)

カードとアンティークコイン 投資としては結局どちらが良いのか?

個人の好みにもよるが、投資として取り組むなら私は断然アンティークコイン派だ。
理由は「出口戦略」「市場参加者」「歴史」の3つだ。

ただトレーディング・カードゲームは楽しいので、趣味としての収集をメインにして、値上がり目的の収集は辞めておいた方が良い。というのが私の結論だ。

出口戦略

アンティークコインは出口戦略を立てやすい。
(出口戦略:投資目的に応じたコイン選定したり、売却先や時期をディーラーに相談できる)

カードは出口戦略が立てずらい。
・将来どのカードが値上がるか、どの時期にどの業者に持ち込めば高値で買い取ってくれるか?が読みにくいし、カードで生計を立てているプロが少ない。
・紙でできているので、劣化しないよう保管にも気を遣う必要がある

市場参加者

市場参加者の顔ぶれをみると一目瞭然だ。
・アンティークコイン ⇒ 資産家・精通したプロが多い、転売ヤーが少ない
・カード       ⇒ 転売ヤー的な人が多い、資産家・精通したプロが少ない

資産家やコイン投資のプロはお金と心に余裕があり関係者全員が儲かるように配慮した行動をするが、転売ヤーはお金と心の余裕がないので何ふり構わずに自分だけの儲けを考えて行動する。

実際のコイン専門オークションで入札バトル後、決着がついた時お互いの健闘を称え合うのは精神的な余裕がないとできないことだ。

歴史

アンティークコインの歴史は約2,600年、対してカードの歴史はまだ約30年程度と浅く、投資環境(健全な市場環境)の整備もまだまだ発展途上だ。

カードも現物資産であることには間違いないが、次のようなことがあるので私は現時点では手を出すつもりはない(ある程度環境が整ってきたらやるかも・・・)
・取引実績件数が少ない
・値付けの根拠(価値の裏付け)が分かりにくい
・カード専門オークションが少ない、カードで生計を立てられるプロが極めて少ない
(アンティークコインであれば専門オークションだったり、コインで生計を立てているプロがいる)

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