今の株式相場は下がる前触れ?と感じることがある

最近、仕事中(車での移動中や手待ち時間など)にやたら投資の話がされることが多い。
特に最近の日経平均株価の高騰やNISA制度の拡充に合わせて、日本の株式相場で資産運用(たまにバクチ的な売買)をする人が多くなったなと感じる。

私は株式はやらないので基本聞くだけだが、たまに相手から「お前は何の投資やっているの?」って感じで話しかけられるので、金投資、アンティークコイン投資、ビッドコイン投資の話を主にしている。
(人によって不動産投資の話も)

返される反応は以下のとおりである。
・金投資→「は?金なんてつまらんじゃん!」
・アンティークコイン→「アンティークコインって骨董みたいなものでしょ、騙されんじゃないの?」
・ビッドコイン→「ビッドコインなんて怪しいし変動幅が大きすぎる、危険じゃない?」

‥‥このような反応がほとんどなので、最近は投資の話がきても私は知らぬ存ぜぬで目先の仕事のことを考えるようにしている。
もっと端的に言えば、相手が興味を示さないことを私が話してもコチラが疲れる一方なのだ。
なので基本は聞くだけ。
私も株の知識は持ち合わせているが、他人の投資に口を挟むことは一切しない。
(以前は株をやっていたが儲けることができなかったので辞めた)

最近日本株の投資を始めた人を自分なりに分析してみると、以下の通りだと思う。
・もともとパチスロやっていたけど稼げなくなったから株式取引での勝負に移行した
・NISA枠が拡充され、相場環境が上昇局面だから始めた
・余剰資金があり、銀行に寝かせておいてもしょうがないから手軽な日本株を始めた
・他の人が株式投資を始めたので自分もやってみる
・今話題の株式優待を受けてみたい  など

以上ような方々が株式市場に流れてきているのである。
証券口座開設数も各社最高を達成しているそうだ。

だがこの流れ、2008年のリーマンショック前に何か似ているのではないか?と最近感じている。

特に2006年、7年の各企業の業績は絶好調、会社の出張でも飛行機移動はビジネスクラス使用可能だった時代だ。
株価も2003年中盤~2007年前半くらいまでは上げ基調、当時の証券口座開設数も過去最高だったと私は記憶している。

ところが、2007年の夏ぐらいからアメリカで「サブプライム問題」が叫ばれるようになった。
そしてサブプライム問題の時限爆弾が炸裂、2008年9月15日にリーマンブラザーズが破綻。
いわゆるリーマンショックが発生。結果は既に知り得ている。

2024年は日本の有名どころ企業決算は好調だが、世界ではアメリカの金利上昇懸念を始め台湾有事などさまざまな懸念事項が叫ばれている。
これら懸念が現実化した時、株価はどうなるのだろうか?
やはりリーマンショック前と状況は似ていると言わざるを得ない。

それに今まで投資に興味がなかった人が投資を始める。みんながやるから自分もやる。
経験が浅い人がより知識の深い人に株を語る。
これって靴磨きの少年の話ではないだろうか。

靴磨きの少年の話とは、アメリカのケネディ元大統領のお父さんがウォール街で靴磨き中、靴磨きの少年から「○○株は買った方がいい」と勧められ、本来株取引をしないはずの靴磨きの少年から勧められるのはおかしい、近い内に暴落すると確信して保有株を全部売った。
実際1929年10月に株は大暴落し、株を売却したケネディ元大統領のお父さんは事なきを得た。
という話である。

本来、目先の仕事に精をださねばならないのに、株の話をするのはやはりおかしいと感じざるをえないのである。(たまにだったら良いかもしれないが‥)

もちろん株が下がらないに越したことはないが、今は株とは距離を置いた方がよいのかもしれない。
それに何かに投資しないのはバカだ。という風潮があるが、このような環境下ではムリに何か投資しない方が結果的に良いのかもしれないと思う次第である。
こういう時期ほど手元資金を厚くしながら、自分が投資したい対象の勉強をすることが大切なのではないか?と思う次第だ。

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