海外の方が割安?

オークション

MDCとHAが終わった。
MDCで1枚、HAで1枚狙っていたコインがあったが、結果MDCで狙っていたコインを1枚落札することができた。
HAの狙っていたコインは購入予算の2倍程度まで入札が入ってしまった為、すぐにあきらめた。

落札できたコインはナポレオン3世の20フラン金貨だ。
具体的な年銘は控えさせてもらいますが、出品されていたコインはどれもハイグレードでどれを購入しても間違いない一品ばかりだった。
コインが手元に来るのが楽しみだ。

このMDCに出品されていたナポレオン3世の20フラン金貨と落札額(BP除く)は下記の通りだ。

① 1853年A  MS64  → €600 
② 1854年A  MS65+ → €1,300
③ 1858年A  MS65  → €700
④ 1858年A  MS65  → €950
⑤ 1869年BB MS65+ → €1,300

上記を付随費用を含めて円換算価格に直すと下記のようになる。
※大前提 BP=20%、€=¥170、VAT(付加価値税、BPの2%)、輸入消費税10%で計算

①(€600+€600×20%+€600×20%×2%)×110%×¥170=¥135,088
②(€1,300+€1,300×20%+€1,300×20%×2%)×110%×¥170=¥292,692
③(€700+€700×20%+€700×20%×2%)×110%×¥170=¥157,603
④(€950+€950×20%+€950×20%×2%)×110%×\170=¥213,890
⑤(€1,300+€1,300×20%+€1,300×20%×2%)×110%×\170=¥292,692

ちなみにディーラーに入札代行を依頼した場合、上記価格に5~10%の入札代行手数料が発生する。

落札額を計算しているうちにあることに気が付いた。

ことナポレオン3世の20フラン金貨に関しては、
日本で買うよりもMDCで落札した方が安のでは?

本当にそうなのか?を把握する為、直近日本(AW)で出品されていたナポレオン3世の20フラン金貨のハイグレード品の落札価格を調べてみた。(AWのBPは税込み11%)
コチラもディーラーに入札代行を依頼したら下記価格の5~10%の入札代行手数料が発生する。

第34回AW
・1853A MS65 → ¥223,000(¥247,530 BP込み)
・1868A MS65 → ¥203,000(¥225,330 BP込み)
※MDCとの比較
③1858A MS65 → ¥157,603
④1858A MS65 → ¥213,890

第33回AW
・1866A MS64 → ¥260,000(¥288,600 BP込み)
※MDCとの比較
①1853A MS64 → ¥135,088

単純な比較で年銘は異なってしまうが、日本購入の方が割高な傾向にある。

そもそも最近コインオークションでナポレオン3世の20フラン金貨そのものを見る機会が減り、ハイグレード品ともなると滅多にみることがなくなってしまった。

個人的な見解だが、20フラン金貨はオークションで出品するというより、ショップでサクッと売買した方が手間がかからないし、初心者の方がお手頃価格で買いやすいという側面もあるのではと思う。

初心者に受けそうなキーワードを3つ。
「ナポレオン」のネームバリュー、「金貨」という価格高騰中の素材、「手頃価格」でカッコいいデザインのコインが入手できるので、コインのことがわからない初心者でも比較的購入しやすいと言える。

MS63以下は比較的手頃な価格で買えるが、MS64以上ともなると価格が上がり、MS65・66ともなるとショップよりオークションへの出品が増えてくる。
だが、ハイグレード品は元々の存在が少数かつ値上がりが見込まれ、オーナーが自分の手元に置くのでオークションでも滅多に姿を拝むことはできない。

私は上記のような感じで市場を観察しているが、本当のところはよくわからない。

価格面においても現状日本の方が高値傾向にあるが、価格差は今後どうなるのかもわからない。
だが良いものが出品されたら引き続き入手していきたい。

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