前置き
最近はやたらと「資産運用しましょう!」とか「お金にも働いてもらいましょう!」と叫ばれる世の中になってきた。
そのことについてとやかく言うつもりはないが、結局日本の為政者が国民に対して「とりあえず投資信託や日本株式を買っとけよ、悪いようにはせんから!」というメッセージを送っているように私には思えてならない。
もちろん、NISAなど各制度の税制優遇などの仕組みは検討して資産運用は始めるべきだと思うが、資産運用の選択肢がいわゆる「ペーパー資産」と呼ばれる物だけで良いのだろうか?と感じる。
現物資産の醍醐味
私のモットー
私の資産運用のモットーは「他人が買えない物を買い、自分が売りたくない物を売る」なので、投信や株は少量持っている程度である。
(証券口座とお金さえあれば誰でも株や投信は買えるし、愛着のない会社の株や投信はすぐに売りたくなるので‥)
私のモットーに適しているのが現物資産で、自分のポートフォリオの構成比率の8割程度を占めている
(これに関してはちょっとリバランスをかける必要があるのかもしれない‥)
現物資産投資に必要なことと特徴
私は現物資産の醍醐味は「1点物の為、購入者自身が価値を見極める必要があること」であると思う。
(コインのように同じものであっても状態が個体によって異なってくる為、1点物と考えるのが良い)
不動産だったら、その土地の現在の価値や賃料がどれくらい取れるか?将来的な動向などの予測、
コインだったら、現在の市場での人気、希少性、保存状態、歴史に紐付けられたストーリー、将来の予測などだ。
それに加えて参入障壁の高さも関係してくる。
現物資産投資をしている人が少なく、初めの1歩を踏み出す方法が分からない‥という声を良く耳にする。
それはそうだろう。
無理に現物投資をしなくても国が進める「資産運用」をすれば良いのだから。
現物資産は株とか投信みたいに1クリックで買うことができないのだ。
(できるものもあるが、無知なまま買うと大やけどをすることもある)
併せて必要最低資本が数百万~数千万円単位のものが多いことも特徴の1つだ。
現物資産投資は始めるまでの手間はものすごく大変だが、全部調査してから買うからこそ納得感が持てて、買った現物資産に愛情が注げるものだと私は思っている。
この調査がキライな人、買った現物資産に愛情が注げない人は無理に現物資産投資をすべきではない。
アンティークコイン投資の幸福感
選び抜いて購入したコインは売りたくない
そんな現物資産でもピカイチに良いと感じているのがアンティークコインだ。
細かいことは書かないが、自分の好きなコインを1枚1枚給料の中からやりくりして買っていくと、言葉にするには難しいが幸福感を感じるのだ。
銀行に貯金していてもただ数字が増えるだけ‥、株もまた然り‥、だがコインの場合は自分が選び抜いたコインが1枚、また1枚と増えていく。
こうなってしまったらもうコインを売りたくないのだ。
アンティークコインで資産を増やすには?
ただしコインを買い続ける場合、時にはコインを売らなければならない‥。
その時は「売りたくない」という気持ちを押し殺して売却に出す‥。そして珍品コインをまた1枚買っていく‥。
そうしていく内に自分の資産がちょっとずつ増えていくのである。
これが私が10年以上コイン収集をしてたどり着いた答えだ。
コイン収集の本当の良さは短期では分からないと思う。
少なくとも10年続けてみたら「現物資産の醍醐味」「コイン収集の幸福感」を味わえるので、焦らずじっくりと腰を据えて取り組むのが吉だと思う。
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