銀貨は評価と保管が難しい

個別コイン

20代で収集をはじめたばかりのころ価値のあるコインは金貨、金貨以外はあまり価値がない。
そう思っていた時期があった。

しかしここ最近コインを買ったり、落札するものは圧倒的に銀貨が多い。
今回はそんな銀貨についての記事である。

この記事のアイキャッチ画像も約1年前に入手した1849年ゴッドレスフローリン銀貨を使っている。
私のお気に入りのコインの1つである。

この銀貨はMS64で高鑑定品なのだが、特筆すべきは表面のブルートーンが綺麗なのである。
(残念なことに写真の撮り方が下手でトーンを写すことができなかったが‥)
コインの角度を変えて光を当ててやるとブルートーンが素晴らしく、是が非でもと入手したのだが、当然それなりの対価(60万円超え)を支払うことになった。

最近爆騰中のゴチッククラウン銀貨に比べればゴッドレスフローリン銀貨はまだ手頃(とはいえ高騰している実感がある)に入手できるが、コチラも高鑑定品やトーンのあるものはその内100万円を超えるのではなかろうか?と思っている。

銀貨の収集は「評価と保管が難しい」というのが個人的な感想だ。

「評価が難しい」というのは基本的にコインは1点物で、特にアンティークコインの場合だとキズの有無、表面の輝き、摩耗の度合いが同じコインでも異なる。

銀貨の場合は上記に加えて、トーンというものも評価の対象になる。
トーンは一言で言えば変色のことを指すが、トーンは一朝一夕で出せる物ではないので綺麗なトーンがついていたらそれだけで高い評価=高額になったりしやすい傾向にある。
トーンはちょっとなぁ‥というコレクターや投資家ももちろんいるので、トーンの評価は難しい。

仮にMS64のブルートーン付きとMS65の普通の状態のゴッドレスフローリン銀貨がオークションに出品されていたらどちらを購入するか?
将来の売却額は?‥正直わからない。だが、自分の中では銀貨の評価はしっかりすべきだと思う。
(どちらを選んでも高値であることは間違いないが、自分の好きな方を購入すべきだろうと思う。)

「保管が難しい」は当然ながら銀貨は錆びるので、金貨以上に手間を掛けて保管してやる必要がある。

裸コインで保管するなら湿気が少ないところで乾燥剤を入れてやる。
触るときは手袋を着用する。といった案配で。
スラブ入りだったら気にしなくてもよいところだが‥
(まぁ乾燥剤くらいは置いといた方がよいかも‥)

最後に銀貨収集のいいところをあと1つ。
手頃な値段ででっかいコインを入手することが可能なことである。
具体的なコインでいうと、日本の1圓銀貨、アメリカのモルガンダラー、フランスのナポレオン3世5フラン銀貨などだ。

年号や状態によっては高額で入手できないこともあるかもしれないが、並年号であれば比較的手に入れやすく所有欲を満たしてくれるコインばかりである。

銀貨の目利きができたらこれはもう上級者、いやセミプロと言っても差し支えないと思う。
かく言う私はまだ修行中の身なのでさらに精進して良い銀貨を手に入れていけたらと思う。

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